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全国で最も多く祀られる八幡神は実在濃厚な最古の天皇御神霊

 初詣を前に、これから参拝する神社で祀られる神様を知れば、きっとご利益も増すはずだ。ここでは、初詣の参拝客250万人、武運の神を祀る関東の巨社である鶴岡八幡宮(神奈川)の神様について紹介する。

 全国約8万社ある神社のなかで最も多く祀られているのは八幡神で第15代応神天皇の御神霊。応神天皇は実在が濃厚な最古の天皇とされる。

 記紀に八幡神を応神天皇とする記述はないが、誕生の際に天から8本の旗が降り産室を覆ったという伝説(「八幡愚童訓」)があり、「幡」は神の依代である「旗」を意味することから八幡神として祀られるようになったとも。八幡神を祀る神社は4万社以上あり、総本宮は大分県の宇佐神宮。

■神社データ
 1063年、源頼義が鎌倉での出陣の際に加護を祈願した京都・石清水八幡宮を祀ったのが始まり。源頼朝が妻・北条政子の安産を祈願したとされる「政子石」があり、夫婦円満の祈願石として縁結びのご利益がある。
【住所】鎌倉市雪ノ下2-1-31

※週刊ポスト2013年1月1・11日号

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