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2013.01.01 16:00  週刊ポスト

HPの掲示板荒らし プロバイダーに削除と情報開示請求せよ

 竹下正己弁護士の法律相談コーナー。今回は「店のHP内の掲示板が荒らされている。規制できないものか」と以下のような質問が寄せられた。

【質問】
 昨年、念願のケーキ店をオープンさせました。顧客拡大のためホームページも立ち上げ、お客様に楽しんでもらっています。しかし、お客様との交流の場であるHP内の掲示板に、悪意のある不当な書き込みが目立ち困っています。書き込みを削除したり、損害賠償をさせる手段はないものでしょうか。

【回答】
 あなたのホームページの掲示板であれば、中傷する書き込みを削除できると思います。削除できない場合、悪意のある情報の書き込み者(発信者)がインターネットに接続しているプロバイダーに対し、書き込みの削除を求めることと、情報発信者の開示を求めることが大切です。

 プロバイダ責任制限法では、インターネットで多くの情報が伝達できる公益的な効果と、悪意のある情報が流通することによって、一瞬で多大の被害を与えかねない危険があることの調和を考え、プロバイダーの責任を制限しつつ、被害の拡大を防ごうとしています。

 例えば、名誉棄損的な情報の流通で他人の権利が侵害された場合、プロバイダーが責任を負うのは権利侵害を知っているか、知っているはずだといえる相当の理由がある場合です。そうすると、悪意のある情報の流通で被害を受けた場合には直ちに、そのことをプロバイダーに伝えて、削除を要求すべきであるということになります。

 あなたへの権利侵害を承知した以上、責任を免れることは困難になるでしょう。他にも、プロバイダーは、被害者の申し出があった場合には、権利侵害の書き込みを削除しやすくなります。しかしプロバイダーが削除しても、一旦傷つけられた名誉の回復が必要です。

 また、プロバイダーが削除しない場合もあります。そこで情報発信者への損害賠償が必要になります。ところが、大抵の場合は匿名で誰が書き込んだのかわかりません。プロバイダ責任制限法は、被害者が損害賠償責任の権利行使のために必要な場合には、プロバイダー、情報発信者の氏名住所などの特定できる情報の開示を請求できるとしています。それによりプロバイダーに被害状況を説明し、削除と情報発信者の開示を要求することをお勧めします。

※週刊ポスト2013年1月1・11日号

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