芸能

きゃりー他“モデル歌手”増加背景にキャラ重視の傾向との指摘

奇抜なファッションでも注目の”モデル歌手”きゃりーぱみゅぱみゅ

 モデルでありながらミュージシャンとして活動する“モデル歌手”が続々と登場している。

 その筆頭は、きゃりーぱみゅぱみゅ(20才)だ。彼女は高校在学中から、ファッション誌の読者モデルとして活動。2011年、中田ヤスタカ氏プロデュースで歌手デビュー、昨年にはNHK紅白歌合戦に初出場を果たした。モデルとしてもファッション誌で特集を組まれるなど、独特のセンスを生かしたファッションで人気だ。

 音楽評論家の富澤一誠氏は、こう語る。

「彼女はユニークな髪形や、衣装を自分でデザインするなど、インパクトのあるキャラクターが持ち味です。やはり、今のミュージシャンは、音楽性はもちろんですが、彼女のようにキャラが立っているとか、それ以外の要素も重要視される傾向があります」

 昨年後半から今年にかけて“モデル歌手”のデビューラッシュだ。

『Popteen』モデルとして活動する椎名ひかり(18才)は昨年末、『侵略ぴかりん伝説☆』を“椎名ぴかりん”の名でリリース。ほかにも、モデルとして活動する双子ユニットAMIAYAは1月、『TOKYOPOP』で、『S Cawaii!』の専属モデル・壱岐尾彩花(24才)は昨年11月、小室哲哉プロデュースで『GLOWING』でメジャーデビューしている。3組とも女性から高い支持を集めている人気モデルだ。

 モデル出身の人気アーティストといえば、土屋アンナ(2006年メジャーデビュー)、木村カエラ(2004年メジャーデビュー)があげられる。このふたりがデビュー後、モデルとしての活動から音楽活動に軸足を移したのに対し、最近活躍している“モデル歌手”は、モデルをこれまで通り続けながら、音楽活動も行うというのがひとつの特徴だ。

 富澤氏は“モデル歌手”増加の背景に、モデルの“アーティスト化”を挙げる。

「昔はモデルは、見た目が美しければ他の要素はあまり求められませんでした。それが次第に、趣味や生き方などその人のキャラクターが注目され、自己プロデュースする人が増えてきた。モデルのこうした“アーティストの面”がよりクローズアップされるようになり、キャラクターを重要視するようになった最近の音楽界から求められたということでしょう。また、モデルと音楽活動の両方を精力的に行うことは、ミュージシャンとして多面性をアピールできるプラスの要素にもなりますからね」

“キャラ立ちモデル歌手”というのが、が今の新トレンドかも。

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