1980年代半ばから1990年代初めのバブル期に青春を過ごした上司のなかには、「金は使うためにある」「生活上の享楽は可能な限り追求すべき」という考えを捨てられない人がいるようです。そんな「バブラー上司」、部下からは理解されない行動をとることが多いようで……。
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ちこ(商社・28歳):でも、最近、どこの会社もバブラー社員の人数が多過ぎて、リストラが始まってない?
みき(広告・32歳):うん。部下への指示出しが「前回のアレみたくバーンといいのをチャチャッと作ってドーンと送っといて」なんて適当な人は左遷させられてる。
ちこ:ホント、バブラーってどうしてああ擬音が多いんだろうねw 今朝の朝礼でも、「今週もガリガリ働いてドカーンと売り上げ立ててこうぜ」なんて平気でいうからヤんなるよ。
まち(メーカー・28歳):それでも、出世の早いバブラーは、とっくに子会社の社長になったりしてる。執行役員にも結構いるし。あの世代って、総じて体育会的で男気があるから、下の失敗をフォローしてくれたりするし、ご馳走したりして人をやる気にさせるのが上手いから、結構、人望厚いんだよ。
かな(金融・25歳):ご馳走してくれるのなんて当たり前だよ! バブル世代は、4%5%当たり前の高金利がついた社内預金でガッポリ貯めてたり、株でひと山当てた人だって多いんだから!
みき:いや、逆にハデにやり過ぎて、カツカツって人も多い。ウチの会社近くの公園には、ダブルのスーツに金ネックレス、セカンドバッグを小脇に抱えた「バブルさん」ってあだ名のホームレスがいるくらいでさ。あの人だって昔はブイブイいわせてたんじゃないかな。
ちこ:バブル世代だからって、みんながみんな「濡れ手でアワ」とはいかないんだな。
みき:ソープ通いがやめられず、文字通り泡まみれになってるバブラーは多いけどね。
一同:確かに!
※週刊ポスト2013年3月29日号