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2013.03.30 07:00  NEWSポストセブン

最年少上場26才社長 ホリエモンに「勝負感はすごく惹かれる」

ホリエモンに「勝負感は惹かれる」と語った村上太一社長

 大学1年生のときに会社を設立し、2011年、25才で最年少上場社長となった「リブセンス」の村上太一社長(26才)。アルバイト求人サイト「ジョブセンス」を作り、「成功報酬型」と「採用祝い金」という業界の常識を覆す仕組みで注目を集めた。現在、同社の時価総額は約300億円にまで伸びている。経営者のイメージである“ギラギラ感”がなく、ニコニコ笑顔が印象的な村上さんの素顔に迫るべく、インタビューを行った。

――高校生で起業の準備を始めたそうですが、起業しようと思ったのは?

村上:私は幼い頃から釣りが好きなんですけど、釣ってさばいた魚を「おいしい」と言って食べてもらえると自分のことのようにうれしい。こんなふうに幼い頃から純粋に人に喜ばれることが好きで、人に喜んでもらえることをしたいと考えたとき、私にとっては起業というのがその手段だったんです。自分にできることを考えたときに、才能があれば芸術や音楽だったかもしれないですけど、両祖父が経営者だったので身近で見ていた経営者(社長)になることが自然と選択肢にあり、小学生のときから夢は社長になることだと言っていました。高校生のときその夢を実現するために、何をしようと具体的に考えたら、事業を起こして新たな価値を生むことがより多くの人に喜んでもらえる近道だと思って起業を志しました。

――当初は周囲のネガティブな声も多かったそうですが、若く、経験も少ないときには心が折れてしまいがちではと思います。それでも負けなかったわけは?

村上:事業をやりたいという強い気持ちと最後はやっぱり、自分の勘でいけると思っていたということでしょうか。周りは一般的に考えていろいろとダメな理由を言ってくるんですけど、自分の中でしっくりこなかったんです。確かにそう言ってくる気持ちはわかるけど、腹落ちしなかったんですね。

――若くしてそう思えるのはすごいですよね。それには何か根拠があったのでしょうか?

村上:世の中の常識を疑っているところがあるかもしれないですね。周りの人が言っていることに、なんでだろう?と常に疑問を持つ視点を常に大事にしています。当社のロゴマークにも疑問を持とうという意味を込めて「?」というマークが隠れています。

――忙しい中、仕事で心がけているところは?

村上:スピードや効率化を大事にしています。やはり企業の最終的な競争力になってくるのは、どれだけ効率的に動けるかに尽きると思っているので。例えば、スケジュールは1時間刻みでミーティングを入れ、ダラダラ続けずきっちり終わるように心がけています。

――ご自身が思う、強みはどういうところでしょうか?

村上:私には強みって特にないと思っています。特にこれが得意ということもありません。必要なことは自分で全部やらないと気が済まない性格なので。例えば、ビジネスに必要だと言われたら全く知らないこともゼロから勉強してやります。ひとつあるとすれば、この人に任せて大丈夫かとか、ここは外部の人にお願いしたほうがいいなといったジャッジなど“目利き力”でしょうか。

――目利き力は大きな強みだと思いますが、どんなふうに利くんですか。

村上:思考の過程や物事の見方に対してですね。例えば、私は、はとバスのガイドとキャビンアテンダントは同じだと思っているんです。結局、どちらも運転している人のアシスタントなのに、ブランドイメージが違うじゃないですか。そんなふうに物事への抽象理解や論理思考も大事だと思います。あとは、苦しさや恥ずかしいことがあっても、別に将来、緩和すればいいじゃないかと考えられるかどうかですね。私自身、あらゆる物事はどうにかできると思っているんです。

――ビジネスで独創的な発想を生み出す、その秘訣は?

村上:仕事とは関係ないところでも、なんでだろう?とか、もっとより良くするためには?という疑問を持ったり改善することを徹底的に考え続けています。例えば、リップクリームを塗って蓋をしたときにはみ出ない方法だとか、そもそも塗るのは面倒くさいから、飴みたいなものでリップクリームを作れないかとか。段取りが悪くて料理を出すのが遅い飲食店で、効率的なオペレーションを考えてみたり、店が流行るかどうか予想をしてみるとか。そうやって予想と検証の繰り返しをしていると、感覚がどんどん鋭くなってくるんです。経営という視点だと、他の企業の決算資料を見ているうちに相場感が掴めて、ビジネスを考えるときの感覚が強くなります。

――27才で東証マザーズに会社を上場させた堀江貴文さんをはじめ、サイバーエージェントの藤田晋さんといった第2世代のIT起業家について思うことは?

村上:私はタイプが違うので、逆に惹かれるところはとてもあります。勝負感というか、張るときの勢いみたいな、ああいう闘い方をできる人はすごいと思います。私はどちらかというと勝負というよりもコツコツタイプですね。私はまだできると思っている安定ラインしか攻められていないので、彼らのようなチャレンジをしてみたいという気持ちもありますね。

【村上太一(むらかみ・たいち)】
1986年10月27日生まれ。東京都出身。株式会社リブセンス代表取締役社長。早稲田大学政治経済学部に在学時、受講していた「ベンチャー企業家養成基礎講座」のビジネスプランコンテストで優勝。2006年に大学1年生でリブセンスを設立。2011年12月に東証マザーズ、2012年10月に東証一部へ史上最年少25才で上場。

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