「おブスハンター」としておなじみのファッションプロデューサー・植松晃士さんが、“オバさん”にオススメの秋服ファッションを紹介! 以下は植松さんの解説だ。
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秋も深まって、本格的なおしゃれの季節が到来しました。今回は、大人が取り入れるべきトレンドについて。まずは、トレンドカラーを意識すること。おすすめは断トツ、グレー。でも、上から下まで、ただグレーを着ただけじゃ駄目です。
この色のワンピースやスカートを若々しく装うためには、他のアイテムとの色合わせが大切。相性のよい色は今季ならパープルやピンク。パープルならセクシーに、ピンクならかわいらしく、など、色自体が持つイメージを意識して、グレーを着る際にも、自分の「なりたいイメージ」に近い色を組み合わせて、アクセントとして使うといいと思います。
ところで、ここ何シーズンか、「グレージュ」と呼ばれる色が注目されているの、ご存じ? 「グレーにベージュを混ぜたような、ニュアンスのある色」ということなんだけど、私は年齢を重ねた女性に、中途半端な茶系って、どうかと思う。
枯れ葉の色を思い出してみてください。果物も野菜も、命あるものが傷んでくると、みんな茶色っぽく変色するでしょう? レタスの端っことか。つまり、「茶=鮮度を失ったもの」の象徴なんです。自分のお肌が枯れ葉に近づいているのに、自ら服にまで枯れ葉色を選ぶ必要はないでしょう。
私からおすすめしたい秋服は、大人に不足しがちな清楚さを補ってくれる「チェック」。
千鳥格子とかタータンチェックが主役だけど、なかでも、「大きな柄」はモダン。逆に小さいチェックは、「少女」のイメージ。「少女」な服をオバさんが着たら、老けが目立つだけ。間違っても、女子校生みたいなチェックのプリーツスカートになんか手を出さないでね。とにかく「大人のチェックは大柄でシックな色目」と覚えておいて。
そもそも、オバさんって、柄物が好きよね~。理由はわかってます。顔が寂しくなるから。でも考えてみてください。現状、お顔にはシミとかしわとか、すでに小さな柄がいっぱいあるのに、それ以上、柄を取り入れてどうするの?
※女性セブン2013年11月21日号