では、専門家の評価はどうか。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が話す。
「レヴォーグがこれまでのレガシィワゴンよりも日本人好みのコンサバな形をしているのは、幅広い年齢層に売りたいと考えているからでしょう。かつてステーションワゴンブームに火をつけたスバルですが、いまはそのカテゴリー自体が小さくなっているので、この車をきっかけに、一部のスバリストだけでなくスバル車全体のブランド価値を高めようという戦略です」
肝心の性能や乗り心地については、井元氏も太鼓判を押す。
「1600ccの4WDターボ車でも2000ccより速いパフォーマンス、そしてアイドリングストップ機能やスバル開発陣の粋を集めたアイサイトなど、いまのスバルにできるすべての“調味料”が詰まっているワゴンなので、一定の人気は出ると思います。こうした評価が広がれば、スバルのプレミアムブランド的な地位はより高まり、スバリストも増えていくでしょうね」
レヴォーグの発売は来春。2014年1月4日から先行予約を受け付けるという。果たして日本でも「売れすぎる」悲鳴を上げることができるか。