アベノミクスで景気は上向き…なんてどこ吹く風。そんな実感もなく、財布にすきま風のまま年の瀬を迎える人のほうが多いのではないだろうか。でも、お金がなかなか貯まらない人にはそれなりのワケがあった。
ポイントカード、クレジットカードといったカード類やクーポン券などの利用法も、貯まる人・貯まらない人を分ける一因になる。
昨今は主婦のカード保有率も上がり、複数枚のカードを使い分けている人も少なくない。それらをうまく使いこなせているか否かが問題で、支払回数の選び方によって損得の差が生じる。
貯まる人は「よく利用するデパートはクレジット払いの方が5%オフになるし、お得。ただし分割にすると手数料がかかるので、買い物はすべて一括にしています」(42才・主婦)
一方、貯まらない人は、クレジットカードの枚数にかかわらず、分割にして支払っている人が多かった。ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんが語る。
「クレジットカードの特典をちゃんと理解し、上手に使っている人は、貯まる人といえるでしょう。クレジットも上手に使えば、割引が受けられたりとお得。ただし、それを知らないで、ただ手持ちのお金がないから使っているだけなら、浪費の原因となってしまいます」
クレジットカードを使うと財布の中身が減らないので、お金を使う重さや痛みを感じなくなってしまう。そのため、簡単に買い物をしてしまうことにつながることもある。
「購入した翌月に請求が来て引き落としされるので、その頃にはカードで買ったことを忘れてしまい、またカードを使って買い物をする。支出が把握しづらいので、ついつい使いすぎるということになってしまいます」(家計再生コンサルタント・横山光昭さん)
また陥りがちなのが分割やリボ払い。
「ゆとりがないけど、欲しいものがあるから分割でという人は身の丈にあった買い物ができていないことになります。
分割も2回までは手数料がかからないものがほとんどですが、それ以上となるとかかってしまいます。また月々一定額の支払いをするリボ払いは手数料に15%前後がつくので、高額な買い物をすればするほど高い手数料を支払うことになります」(横山さん)
※女性セブン2013年12月12日号