ライフ

酒を飲んで顔が赤くなる人とならない人の違い 下戸は6~7%

 年末年始ともなれば、お酒との付き合いが多くなる機会が増える。そこで「酒飲みの科学」を専門家の分析と共に紹介しよう。

 酒を飲んで真っ赤になる人と顔色のまったく変わらない人がいる。 顔が赤くなるのはアセトアルデヒドの影響。アセトアルデヒドは血管を拡張させる作用を持つ。そのためアセトアルデヒドを分解するALDH(アセトアルデヒド脱水酵素)のはたらきが弱い人はすぐに顔が赤くなるのだ。

 ちなみにALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2型)のはたらきは遺伝的なものである。第12染色体上にある遺伝子の特定箇所の塩基が「G(グアニン)」であるか、「A(アデニン)」になっているかで酵素の活性が大きく変わる。染色体は両親から一つずつ受け継がれるので「GG」「AG」「AA」の3タイプがある。「GG」はアセトアルデヒドを分解する酵素のはたらきが強く、飲んでも顔色が変わらない。「AA」であれば下戸ということになる。

 ちなみにこの遺伝子は元々Gであったものが突然変異でAのパターンが生まれたと考えられており、Aはモンゴロイド(黄色人種)に特有のものとされている。日本人では「GG」が50%強、「GA」が40%弱、「AA」が6~7%程度とされる。

 慶應義塾大学看護医療学部の加藤眞三教授はこう語る。

「酒を飲んだ時の頭痛についてもアセトアルデヒドによる血管拡張が原因であることが多い。二日酔いの時にコーヒーを飲むといい、と言う人がいます。たしかにカフェインには血管を収縮させるはたらきがあり頭痛を軽減させます。ところが、二日酔いで胃の粘膜が荒れている時にコーヒーのような刺激物を飲むと余計に気持ち悪くなることがあるので注意が必要です」

※SAPIO2104年1月号

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト