ビジネス

今後のIPO投資 大型株と小型株で戦略を使い分けるのが得策

 今年後半はLINEやリクルートホールディングスなど大型案件の新規上場が予定されているIPO(新規上場)市場。とはいえ、今年前半は特に大型IPO株が公募価格割れするケースも目立った。今後のIPO投資はどんな戦略をとればよいのか、投資情報サイト「東京IPO」編集長の西堀敬氏が解説する。

 * * *
 今後のIPO投資の攻略法は、大型株と小型株で戦略を変えた方が得策といえそうだ。それを踏まえた上で、今後のIPO投資の新攻略法を紹介しよう。まずは、次のような戦略が指摘できる。

【攻略法1】小型IPO株は公募価格で買って、初値で売り抜ける

 今年に入って新興市場にIPOされた小型株の全11銘柄中、初値騰落率(初値が公募価格に対して何%上昇したか)がマイナスとなったのは1銘柄のみで、しかも初値が現在まで天井となっている銘柄が多い。つまり、小型株については、昨年同様、公募で買って初値で売る戦略が鉄則になるということだ。

 IPOする銘柄のブックビルディングにかたっぱしから参加し、公募価格での取得にチャレンジしてみる。その結果、公募価格で取得できれば、確実に儲かる可能性が高いということだ。

【攻略法2】小型IPO株の高値抜きはさらなる高値を目指す

 機関投資家などが行なうシステム自動売買の一種にアルゴリズム取引というものがある。その中に、ある銘柄が高値を抜けると、それをトリガーとして買いに出るような仕掛けのものがある。

 流動性の低い小型株は、特にそうしたアルゴリズム取引の影響を受けやすく、高値を抜くとその上の高値水準をつけに行く銘柄が少なくないようだ。そこから、IPO後の値動きで高値を抜いた銘柄は、さらなる高値を目指す動きが予想され、狙い目となりそうなのだ。

 現状でいえば、大型IPO株では「公募買いの初値売り」戦略は取れそうにない。それどころか、公募価格で手に入るといわれても、丁重にお断わりした方がいいとすらいえる状況なのである。とはいえ、大型IPO株でも勝てる戦略がある。

関連記事

トピックス

水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
退職した尾車親方(元大関・琴風)
尾車親方、相撲協会“電撃退職”のウラで何が…「佐渡ヶ嶽理事長」誕生を目指して影響力残す狙いか
週刊ポスト
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン