人気ブログ『みたいもん!』管理人で内閣広報室IT広報アドバイザーも務めるいしたにまさきさんが、ネット上で話題いなっているトピックを紹介。今回か、ある地方都市のWi-Fi事情に関するお話です。
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8月から岐阜県の高山市、つまり一大観光地として知られる飛騨高山で、無料公衆無線サービス(Wi-Fi)の運用が始まりました。サービスエリアは観光地を中心とした市内中心部。目印は、「Free_Wi-Fi_Takayama」のシンボルマークです。
一見、電波をデザインしたもののように見せかけて、その実は江戸時代から使われている青海波をモチーフにしたもの。言われないと気づかないほどの和洋折衷デザインが素敵です。
また、このWi-Fiサービスに登録すると、イベント情報や緊急時・災害時の情報もメール配信されるとのこと。しかもこれ、日本語だけではなくて、英語・中国語・韓国語などの外国語にも対応しているのです。
外国から来た観光客が決まって言うのは、日本のフリーで使えるWi-Fi環境の少なさです。日本に暮らしているとLTE環境が整っているので気づきませんが、海外ではかなり自由にフリーWi-Fiが使えるのです。災害時の情報の少なさも同時に危惧されているところです。
高山市のWi-Fiサービスは、この2つの問題を観光地として解決しようとする自治体のすばらしい試みと言えるでしょう。
※女性セブン2014年10月2日号