近年のキャンピングカー人気に伴い、全国にキャンパーのための車中泊スポットが続々登場している。
道路交通法では「道路を車庫がわりに使用してはならない。道路上に駐車する場合、同じ場所に引き続き12時間(夜間は8時間)以上駐車してはいけない」と定められており、高速道路のPAやSAにも適用される。これらの場所での車中泊は規定の時間内にとどめなければならない。
それではゆっくり車内で休むにはどうすればいいか。利便性が高いのが「RVパーク」だ。
電源施設、入浴・シャワー施設、トイレ、ゴミ処理設備などを備えた日本RV協会認定の車中泊専用エリアだ。現在国内に36か所あり、日帰り温泉施設、民宿の敷地内、キャンプ場の駐車場などが認定されている。
「利用料金は1泊1000~2000円が平均的。詳細は日本RV協会のHPで調べることができます」(同協会の矢久保達也・事務局長)
各地のRVパークはそれぞれ特色を持っている。2012年に、第1号認定となった「RVパークたまがわ」(山口県萩市)は、「道の駅・ゆとりパークたまがわ」から400m離れたキャンプ場に併設されている。
「田万川温泉・憩いの湯」という温泉施設があり、中学生以上は410円で入浴可能。道の駅で売られるサザエ、イカ、アジなど新鮮な海産物を購入して、車中で調理する利用者も多い。ナシ、ブドウ、リンゴ、モモなど地元の果物も豊富だ。
※週刊ポスト2014年10月10日号