女性のカラダは男性以上に加齢によって変化する。清水三嘉医師(美容外科)が、女性の「カラダの悩み」と最新の豊胸手術について解説する。
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女性の30代は妊娠・出産を経験する人が増え、体型やホルモンバランスが大きく変わる年代です。
授乳後には乳腺の萎縮が起こります。とりわけバストの大きかった人は胸がしぼみ、たるんでくることにショックを受ける場合が多い。第2子、第3子になるほど乳腺の萎縮が起きやすいので、「1人目は平気だったけど、2人目でしぼんだ」という相談もよくあります。
なかには胸の手術に踏み切る人もいます。豊胸にはシリコンバッグ、ヒアルロン酸注入、脂肪注入といった方法があります。女性にとっては深刻な悩みですので、パートナーとなる男性も知識として理解していただきたいと思います。
シリコンバッグはマッサージなどアフターケアが必要になり、ヒアルロン酸注入はヒアルロン酸が次第に体に吸収されていくので、定期的に注入する必要があります。
その点、脂肪注入は異物によらない最新の再生医療です。自分の体の他の部分から脂肪を移植するもので、胸にハリが出て、定着率もいい。
大きくしたいサイズにもよりますが、どんなに痩せている人でも必ず脂肪が取れる部位があるので、1~1.5カップ程度のサイズアップを目指すのなら脂肪注入がおすすめです。
男性が触っても豊胸したことはまずわからないと思います。もちろん、わかったとしても知らないふりをするのが男性の気遣いですよね。
●しみず・みか/池袋ガーデンクリニック院長。2013年に現クリニックを開設。バストアップや脂肪吸引、女性器形成や男性器への施術なども行なっている。
※週刊ポスト2014年11月14日号