最近では中高年層をターゲットにした英会話学校も少なくない。ビジネスマン向けの講義に定評があるベルリッツ・ジャパンでも「大人の英会話」コースがある。同社経営企画部の川上学氏によると、英会話学校を選ぶポイントは「生徒に話をさせてくれるか」だというが、会話重視という意味では「英会話カフェ」もおすすめだ。
「型にはまったレッスンではなく、外国人を囲んでコーヒーや紅茶を飲みながら自由にカフェ形式で会話を楽しむ場所です。英会話学校が併設したり、カフェだけを専門にしているところがありますが、入会金や月謝がかからず、カフェを利用したときだけお金を払えばいいので無駄がありません」(川本氏)
相場は1時間約1000円から。手頃な価格設定だが、上級者に遠慮して初心者が話に加わることは難しいのではないか。
「講師が司会進行役として均等に会話や話題が進むように調整するので、“話したがり”の人にもストップがかかります。初心者の方にも利用者は多いですよ」(川本氏)
都内の「英会話カフェ」をよく利用する50代の会社員男性も、その利点をこう話す。
「仕事帰りに予約を入れて1時間ほど喫茶店代わりに利用しています。日常会話くらいできるようになってくると、外国人相手にどこまで通じるか話してみたくなります。英語力の維持に役立っているのはもちろん、欧米圏以外の世界中の講師がいますから文化も学べる。まだまだ初心者ですが、十分楽しんでいます」
※週刊ポスト2014年12月5日号