2014年も残すところあとわずか。日本各地でイルミネーションの美しい瞬きが灯り始めた。イルミネーションの歴史は今から500年前、16世紀のドイツに始まる。宗教改革で知られるマルティン・ルターが、森で見上げた星空を模して家の中のもみの木の枝に飾ったロウソクの明かりだった。
写真で紹介するのは、白米千枚田の「あぜのきらめき」(石川・輪島)。1004枚の千枚田に浮かび上がる“光の道”だ。収穫を終えた10月から地元のボランティア約450人が、棚田の畔(あぜ)にLED約3万個を敷きつめた。
世界一の100%太陽光発電によるLEDイルミネーションで、点灯数2万461個はギネスブックに登録された。日没から4時間、ピンクと黄色が30分ごとに切り替わる。
撮影■丸田あつし
※週刊ポスト2014年12月26日号