今年も残りわずか、新年を気持ちよく迎えるために、年末はヘアサロンやネイルサロンでケアする人も多い。昨今はまつ毛エクステをする人も増えており、髪や爪だけでなく、まつ毛も“年末のケア予定”に入れている女性も少なくないだろう。
まつ毛をしっかり労わる「まつ育の日」に制定された12月19日、まつ毛美容液「スカルプDボーテ ピュアフリーアイラッシュ」をはじめ、オリジナルのエイジングケア商品を展開するアンファーが、Webサイト『#まつ育アカデミー』に「世代別 まつ毛メイクの黒歴史」を公開した。
同社ではこの「世代別 まつ毛メイクの黒歴史」コンテンツ作成にあたり、各年代が「現役女子高生だった10代の頃に取り入れていた“まつ毛メイク”術」の調査(10~50代女性500名対象)を実施。時代と共に移り変わる“まつ毛メイク”の実態が明らかになった。
同調査によると「初めて、まつ毛メイクをした年齢」の平均は、17.7歳で高校2~3年生くらい。年代別の平均を見ると、10代が15.1歳、20代は15.4歳、30代は17.8歳、40代は20.2歳、50代は22.0歳という結果で、若い世代ほど“まつ毛メイクデビュー”が早まっている。そうしたまつ毛メイクは「昔からある」と語るのは、化粧心理学や化粧文化論を専門とする京都大学研究員の平松隆円さん。
「化粧は有史以来行なわれてきたもので、なぜ化粧をするのかについてはさまざまな理由がありますが、美しくなりたいという気持ちは人間の歴史と共にあると言っていいでしょう。その中で、化粧品や化粧方法も日々進化を遂げてきました。最近では若い女性を中心として、目元のメイク(アイメイク)に力を入れている人が多いですよね。アイメイクというとつい最近のものというイメージが持たれがちですが、実はその歴史は古い」
平松さんによると、大正時代には既に現代の「つけまつ毛」や「まつ毛エクステ」的なものを作った浅草芸者の存在や、マスカラ代わりに眉墨を使ったメイク術が紹介された美容本の記録があるという。
「今から100年以上前から、まつ毛が長く濃いのは美人と考えられていたわけです。これらはどれも、目元を強調して、結果的に大きく見せる化粧方法。日本美人=目が細いというイメージがありますが、実際は昔も今と変わらず、アイメイクや“まつ毛メイク”を重視し目元をパッチリとさせたかったのです」(平松さん)
一方、現代のまつ毛メイクの変遷を同コンテンツから紹介すると、1970年代「あたためたスプーンをビューラー代わりに使う」「コームにつけたヘアスプレーでまつ毛のカールを固定する」、1980年代「ドライヤーやライターでビューラーをあたためる」、1990年代「ウォータープルーフマスカラ」、2000年代「まつ毛パーマ」、2010年代「つけまつ毛」と並ぶ。