地方の人口減少や、TPPで日本の農業は打撃を受けるのでは…などの危機感の中、安倍政権が重要課題として取り組んでいる地方創生だが、現場にはそんな不安をどーんと吹き飛ばす魅力ある産物があった。
岡山県で7代にわたって漁業を営み、4代目からはかき養殖にも取り組む野崎さん一家の6代目女将、厚子さんは、5年前からかきの加工品づくりに着手。
「老後の蓄えをつぎ込んで商品を開発したんですけどね、売り上げはなかなか伸びなくて(笑い)」(厚子さん)
しかし新商品「牡蠣のアヒージョ」が昨年農林水産省の「第2回地場もん国民大賞」金賞を受賞し、注目の商品に。旨みたっぷりの大粒かきと、瀬戸内産マッシュルーム、国産にんにくをエキストラバージンオリーブオイルでじっくり煮込んで芳ばしく仕上げたアヒージョは、2か月で4000本も売り上げるほど。
「リピーターも増えています。かきの質は毎年違うので、レシピはそのつど微調整をしているんですよ」(厚子さん)
※女性セブン2015年5月28日