年初から方向感の見えにくい展開が続く日経平均株価を横目に、東証マザーズ指数が4月に9年3か月ぶりの高値を更新するなど新興市場が沸騰した。なぜ大型株ではなく新興株が爆騰したのか、カブ知恵代表・藤井英敏氏が解説する。
「米国の利上げペースが鈍化するなか、為替はドル安円高基調が定着しています。輸出関連の多い日経平均は上値が抑えられる展開が続き、その反面、内需関連で成長期待の高いマザーズ銘柄が物色され、指数も大きく跳ね上がったのです」
7月19日には「東証マザーズ指数先物」が上場予定で、それを見越してマザーズ銘柄を仕込む動きも高まりつつある。需給環境も良好で、「この好環境は少なくとも7月の参院選までは続く」(同前)と予測する。
それでは7月参院選までの短期勝負で大きなリターンを狙うにはどうすればよいのか。注目すべきは有望テーマに沿った小型株だろう。
6月1日に発売された本誌増刊『マネーポスト』夏号では、前出・藤井氏をはじめとするカリスマアナリストたちが、自動運転、IoT(モノのインターネット)、フィンテック(ITを駆使した金融技術)、越境EC(電子商取引)など、旬のテーマに沿った注目銘柄をランキング形式で紹介している。同誌前号(3月1日発売)に掲載された銘柄の多くが株価倍増となったが、次なる大化け株はどこに潜んでいるのか──。
※週刊ポスト2016年6月17日号