「辞めるかどうかを自分で決めようとしないんです。唐突に『転職活動したら受かって、どうしたらいいでしょうか?』と言われて驚きました。人生相談を受けるほど親しくなっていないし、答えられるはずがない。それと並行して、辞めます、やっぱり辞めませんの動きを繰り返され、上司からはどうなっているんだといわれ、疲労困憊させられました。彼への言動がキツくなっていく自分のことも嫌になって辛かったです」(教育担当した前出の男性)
彼の新人教育をまかされていた前出の男性は、このやりとりに振り回された結果、不眠に陥り、体調を崩した。その新人が、6月いっぱいで出社しないと決まったときから回復し始めた。
あなたの近くの今年の新人は、無事に育っているだろうか。もし、迷走せず、LINEで辞表提出もしていないのなら、前出の調査によれば、大卒1年目で辞める新人は10人に1人はいる。仕事を続けている1年目の部下がいるのなら、10人のうち9人の当たりだったと喜ぶべきことなのかもしれない。