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静岡県でお金持ち割合1位の長泉町 医療城下町という特色

お金持ちは意外な地域に分散(写真:アフロ)

 日本の世帯別年収の平均は529万円だが、年収1000万円以上の世帯も全国で約1割(2014年「国民生活基礎調査」)に達する。「お金持ち」世帯が多く住むエリアを調べると、意外な地域に分散していることがわかった。

 年収1000万円以上の世帯の割合が静岡県トップの長泉町(12%)は東海道新幹線が停車する三島市に隣接し、東京・品川駅までの所要時間は40分足らず。700~800人もの町民が新幹線で通勤している。

「新幹線通勤は大企業の方が多く、必然的に高収入の世帯になると考えられます」(長泉町企画財政課)

 加えて長泉町には「医療城下町」という特色がある。もともと静岡県は医療産業に力を入れており、医薬品や医療機器の生産額が全国トップクラス。さらに県や医療機関、大学や企業などが一体となり、長泉町にある県立静岡がんセンターを拠点とした「ファルマバレープロジェクト」を推進している。医療産業の研究開発を進め、住民の健康促進や地域の活性化を図る一大プロジェクトである。

「全国から患者の集まるがんセンターの他、協和発酵キリンやヤンセンファーマなど医薬品関連の企業がこの地域に数多く進出しています。長泉町には医療関係に従事する住人が多く、高収入の世帯となっています」(同前)

※SAPIO2016年8月号

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