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正常な大便 頻度は「1日1回」、重さは「水に浮く程度」

正常な大便の定義とは?(イラスト/あらいぴろよ)

 食べ物は胃で分解され、小腸でほぼ消化・吸収し、残りが大腸へ行く。そして、その残りが大便となるわけだが、大便はただの食べカスだけではない。新陳代謝によって古くなりはがれた腸粘膜、腸内細菌なども含まれている。

 腸内細菌の種類は腸内環境によって違うし、同じ人でも食事や体調などによって変わる。

「だから大便は体からの重要なお便りなのです」

 正常な大便の定義は以下のとおり。

【正常な大便とは?】
●頻度:1日に1回程度
●量:200~250g(バナナ2本分くらい)
●硬さ:半練り状で繊維があって、表面がほろほろとしている
●色:黄褐色、または黄色
●におい:気にならない程度
●重さ:水に浮く程度
※大便の重さは、大便をする前後で体重を量り、差し引きするとわかる。おしっこも一緒にした場合、おしっこの重さを300~400gとしてその分も差し引きする。

 では、理想の腸内環境とはどのような状態なのか。それは腸内細菌のバランスが整っている状態のこと。

「腸内細菌には“善玉菌”“悪玉菌”“日和見菌”という3つの種類に分けられます。善玉菌は腸や体にいい働きをします。ビフィズス菌は善玉菌です。悪玉菌は腸や体に悪い作用をおよぼします。日和見菌は名前のとおり、優勢な方になびく菌です。やせ菌であるバクテロイデス属の菌やクロストリジウム属の菌は日和見菌で、善玉菌が増えて優勢になると、『やせ菌』としての力を発揮します」

 この3種類の腸内細菌が、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%と、善玉菌が優勢なのが理想。そうなれば、日和見菌は善玉菌となる。

※女性セブン2016年9月22日号

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