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今が旬の「ピコ太郎」に似た名前の店は儲かっているのか

PPAPでお墓参りブームは?(写真:アフロ)

 今や世界中でブレイクしている「ペンパイナッポーアッポーペン」。軽快なノリに乗って、似た名前の商品も売れているのではないか。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が取材した。

 * * *
 ピーピーエーピー♪ 一度聞いてしまうと、あのメロディが頭の中でリフレインしてしまいます。シンガーソングライターのピコ太郎による「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の動画が、世界中で大ブレイク。ここ1週間ぐらいは地上波のテレビでもしきりに取り上げられて、今や知らない人を探すほうが難しくなりました。

 おそらくその勢いは長くは続かないからこそ、「旬」のものには魅力があり輝きがあります。したり顔で批判するより、一種の「お祭り騒ぎ」に乗っかって大いに楽しんでしまいまいましょう。それが大人の懐の深さであり粋なスタンスです。

 世の中には「ピコ太郎」と似た名前のお店なども、きっとあるはず。ピコ太郎の大ブレイクは、どんな影響を及ぼしているのか。思い立って調べてみたところ、栃木県塩谷郡高根沢町に「ピザ太郎」という宅配のピザ屋さんが、兵庫県尼崎市に「墓ピカ太郎」というお墓の代理清掃サービスがありました。もしかしたら「ピコ太郎特需」が起きているかもしれません。唐突を承知で、ふたつの「ピ○太郎」を直撃! 

 まずは、栃木の「ピザ太郎」さん。15年ほど前にオープンし、高根沢町のみなさんに愛され続けています。店長の江連努さんにお話を伺いました。

「最初に『ピコ太郎』を知ったときは、ああ、一文字違いだなあと思いましたが、まあそのぐらいです。お客さんからも、とくに何も言われませんね。売り上げにも影響はありません」

 あれ、意外とクールな受け止め方です。でも、じつはひそかに「アイハブアピザ、アイハブアアッポー」といった感じのパロディ動画をネット上にアップしたり、リンゴとパイナップルを使った新メニューを開発したりといった目論見があるのでは?

「いや、今のところそういう予定はないですね」

 絶好のチャンスですので、ぜひ作ってください! 今後、古坂……じゃなくてピコ太郎さんが、テレビの企画とかでお店を訪れるなんてこともあるんじゃないですか。

「いやあ、ウチは小さいお店ですから、そんなことないと思いますよ。もしそういうお話があっても、あまり顔を出したくないので……」

 なんて奥ゆかしい。店名と似た名前の人物が話題になっても、騒がず浮かれず一枚ずつ真摯にピザを焼いていこうという姿勢はアッパレです。これからもがんばってください。お近くの方は、話の種にもなるのでぜひご注文を。

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