風呂の湯を保温し、湯気の拡散を防ぐ風呂ふた。簡単に丸められ、開閉しやすいシャッタータイプが人気だが、カビが繁殖しやすいのが困る、という声が多かった。
「従来の蛇腹状の風呂ふたは、溝の奥まで洗いにくくて汚れが溜まりやすく、カビやヌメリもできやすかったんです」
そう話すのは、一般家庭に風呂が普及し始めた昭和35年創業の「東プレ」(東京都台東区)の阪田泰昇さん。
同社が掃除のしやすさを追求して生み出したのが、“イージーウェーブ”7169円(参考価格)。表面がゆるやかな波形なので、溝の奥までスポンジが簡単に届き、丸める際も、隙間なくコンパクトに収納できる形になっている。
進化したのは形状だけではない。継ぎ目の部分をよく見ると、ラメが入っているようにキラキラ輝いている。
「これが、抗菌・防臭機能を持つ純銀の“ミューファン・パウダー”です。キラキラした銀が見てわかるので、納得されるかたも多いんです」(阪田さん、以下「」内同)
ミューファン・パウダーを混入したプラスチックは、細菌の繁殖を抑制できるため、大腸菌や黄色ぶどう状球菌の滅菌率が99%以上。さらに、カビの生育を認めず、発育部分は全面積の25%以下という試験結果もある。
「ポリエステルフィルムでコーティングしているので、銀の酸化・塩化が防げ、半永久的に銀イオンを放出します」
創業当初、80~90cmが中心だった浴槽は、今では140~160cmとなり、風呂ふたも大きくなる一方だ。
「高齢化社会に向け、少しでも軽いものが求められていますが、これは当社比で、従来タイプよりも約10%軽量化しており、“軽い”と、ご高齢のかたにも好評です」
年末の大掃除を控え、買い替えるなら今。日々の手入れを欠かさなければ、来年は大掃除いらずかも!?
※女性セブン2016年12月1日号