現代医学では「カリウムを含む食品が血圧を下げる」ということが明らかになっている。そのメカニズムを東海大学名誉教授の大櫛陽一氏が解説する。
「カリウムは細胞内の塩分濃度を保つ働きがあり、体内の余分な塩分を排出します。高血圧の人は積極的に摂取したほうが良い」
食品でいえば、トマト(210ミリグラム)、バナナ(360ミリグラム)、メロン(340ミリグラム)、りんご(110ミリグラム)などが多くのカリウムを含む(いずれも可食部100グラムあたり)。他になめこも230ミリグラムと豊富。みその成分にも血圧を下げる効果があるため、みそ汁の具として食すると効果は高まるはずだ。
「ただし、腎機能が低下している場合は、カリウムが体内に溜まりすぎて高カリウム血症を引き起こし、手足のしびれや不整脈の原因となることがあるので注意が必要です」(同前)
※週刊ポスト2016年12月2日号