病気やけがの時、心配なのが医療費の負担。でも、「高額療養費制度」を使えば、ある程度、払い戻される。健康保険の加入者なら誰でも使えるのに、意外と知らない人が多いこの制度について、生活マネーウォッチャーの「お~ミカ。」さんがリサーチした。
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手術や入院で高額な医療費がかかった時のために、覚えておきたいのが「高額療養費制度」。これを使えば、医療費がなん百万円かかっても、一定額以上は返金されるんです。
健康保険加入者なら誰でも利用できるのに、知らない人が多くて意外と活用されていないんですって。そこで、活用するためのコツや注意点をファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん(「」内、以下同)に教えてもらいました。
◆申告制だから知らなきゃ損する!
「高額療養費制度」は、申請して初めて使える制度。つまり、知らない=申請しない、と、払わなくていい医療費まで払うはめに。でも公的な制度なんだし、病院が教えてくれるのでは?
「病院は、治療にかかる費用は教えてくれますが、高額療養費制度の説明まではしてくれないと思った方が無難です。入院時に案内を渡されるだけで、気づかなかったというケースも少なくありません」
制度を知らずに高額な医療費を負担したままの人も多いんですって。では、70才未満の人が申請した場合、自己負担限度額はいくらになるの?
「主婦で夫の扶養に入っている人の場合、夫の年収によって変わります。370万円以上770万円未満なら、約8万円支払えばいいと思っていればOK。例えば、窓口で自己負担額が30万円と言われた場合、21万2570円は戻るので、実際の自己負担額は8万7430円になります」
高額療養費制度は、手術や入院をしなくても、1か月の医療費が限度額を超えた場合も利用可能。家族の医療費も合算できるんですって!
「ただし合算の対象になるのは窓口での自己負担が2万1000円以上あったものだけ。差額ベッド代などは含みません。また、歯科での医療費は合算できないので注意して」
※女性セブン2017年1月5・12日号