4月からオリーブ油や小麦粉など私たちの生活にかかわる多くのものが値上げされた。この流れは今後も続くと予想されており、まさに家計のピンチ! そこで、専門家が指南するお得な家計見直し術を紹介する。
大手電力10社、大手ガス4社が軒並み値上げ。例えば東京電力では標準家庭で月107円、東京ガスで64円のアップ。電気料金は5月にもさらに150~210円の値上げが予定されており、家計にはかなりの痛手だ。
そこで節約アドバイザーの丸山晴美さんがすすめるのは、小売り会社の見直し。昨年4月に電気の小売りが自由化されたものの、契約を変えた一般家庭はわずか5%。だが、この4月は大きなチャンスだという。
「“○○電力より5%安くなる”という業者もいて、すでに契約を見直した人は確実に節約できているようです。とくにこの4月からはガスの自由化が始まるので、“合わせ技”がポイント。電気とガスをセットにすれば安くなる、通信料金とセットで安くなるなど、いろいろなプランがあるので比較してみてください」(丸山さん)
ただし値段だけで飛びつくのは早計。なかには「2年以内に解約すると解約手数料が発生する」などの条件をつけている業者もあるので、しっかりチェックしよう。もちろん日頃からの節約も怠らないこと。
「鍋だったら加熱したら蓋をして火を止め、後は鍋とコンロの余熱にまかせるなど、余熱調理によって最低限のガス代で済ますことができます」(家事アドバイザーの矢野きくのさん)
家電には、4月だからこそ“買い時”の製品がある。例えば食器洗い機や扇風機。
「春に新製品が出る製品は、昨年の旧製品が4月に底値になる。食器洗い機は3月に、扇風機は4月から5月にかけて新製品が出るので、旧製品が残っていればかなり安く買えます。店頭にない場合でも、ネットショップには残っていることがあるので、探してみてください」
と家電コーディネーターの戸井田園子さん。実は4月は値段交渉もしやすい時期だという。
「3月は転勤や引っ越しなど新生活に向けて購入する人が多いので、店側はあまり値引きしないでも売れる。でも4月はその需要が一段落しているから、店側はなんとかして売りたい。価格を値切るのが難しければ、ポイント還元を増やすとか周辺機器をタダで付けてと交渉するのもいいでしょう」(戸井田さん)
※女性セブン2017年4月13日号