逆に、あまりに一直線に正直に進んだことが、番組の寿命を縮めることにもなった。
「70歳を迎えた高齢の蛭子には無理をさせられないということもあって、終了しましたからね。番組自体は3泊4日の旅ですが、前乗りなどを合わせれば6日も費やさなければならない。タレントとしては、そんなに美味しい仕事ではない」(同前)
はたして、太川&蛭子コンビの復活はあるのか。
「2人は、別に金や日数で揉めたわけではない。この番組をきっかけに再ブレイクしたわけですし、採算度外視でもう一度やる可能性は十分にあります。ガチでゴールを目指す路線を貫きましたが、終盤は視聴率も落ちていたし、蛭子の健康状態を考えれば、そこにこだわる必要はなくなったと思う。終了によって1回リセットされたので、新たなルールを作っても問題ないと思いますよ。
ただ、土曜スペシャルの枠で、2人が普通の旅をしたこともありますが、バス旅のような面白さは出ないんですよね……。そのため、ガチさは求められてしまうでしょうけど、あまり歩かずに済む行程を探せばよいのではないでしょうか。2人が乗っていないバスのルートがほとんどなくなったことも終了の1つの原因でしたが、1回目から10年経ったわけですから、似たようなルートでも視聴者は文句言わないでしょう。そこは重要な問題ではなく、ルールのある中で徐々に追い込まれていく太川&蛭子を見たいという欲求があるはず」(同前)
2人のコンビが終わってもうすぐ1年。年1回のスペシャル版で復活すれば、希少価値も上がり、視聴率が上がりそうだが……。果たして、テレ東や太川&蛭子はどんな決断をするか。