夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せてきたのは、ご主人(35歳)が通信メーカー勤務の奥様(35歳)。ご主人、干支にこだわって正月を過ごします。
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「毎年、その年の干支を食べると縁起がいいんだ」と夫。例えば、「酉年」の時は鳥料理を食べます。鳥や牛、羊などは肉料理があるからいいのですが、それ以外は大変。想像力や駄洒落の世界です。
「巳年」の時は、「ヘビはニョロニョロしてるから、そうだ、太めのうどんならそう見えるんじゃないか! 今からうどんを打つぞ」。大晦日にうどんを打つとは。しかも「ヘビらしく」と、極太一本麺。固くて食べるのが大変でした。「子」「申」「戌」年なんかいい加減です。「ネズミはチューと鳴くから、チャーチューメン」「サルはザルそば」「イヌはワンと鳴くから、ワンタン麺にしよう」
食べ物以外にこだわっているのが年賀状。「干支に因んだ格好をした写真をプリントする」というのが決まりで、「寅年」は息子と3人、フーテンの寅さんの格好をしました。
ただ、やっぱり手抜きが。「丑年」は普段着の私を撮り、「体が牛みたいだから、この写真でいいんだ」。最低! 今度、午年が来たら、あなたの顔写真の年賀状にするからね。「馬のように巨根だから?」。バカいってんじゃないわよ。あなたの顔が馬面だからよ!
※週刊ポスト2018年1月12・19日号