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「撮り鉄」な京王電鉄社員 自社カレンダー用の写真も担当

ジャカルタに着いた埼京線の車両(撮影:細矢氏)

 誰もが一度や二度は空想するのが、「趣味が仕事になったら……」という夢。「好きなことを仕事にすべき」「趣味は趣味、仕事は仕事と分けるべき」──正解はなかなか出しにくい問題だが、京王電鉄で働く細矢和彦さん(53)は、仕事で鉄道に携わりつつ、プライベートでは国内外の鉄道を撮影している“撮り鉄”だ。

 細矢さんは、小学生の頃に父親のカメラを借りて撮り鉄活動を開始。つい先日も新幹線と特急を乗り継いで島根県を走る一畑電車を撮影してきたばかりだというが、国内とともに力を注いでいるのが海外を走る鉄道だ。ただし海外の鉄道とはいっても、細矢さんには“縛り”がある。細矢さんが語る。

「もちろん国内の写真も撮ってるんですが、最近は海外に行った日本の車両を撮っています。これまで、インドネシアに行った南武線、埼京線の車両や、最近ではフィリピンに行ったJRの車両などを撮ってきました。日本の車両は現地で運用される際には塗り替えられてしまうのですが、私は元の色のまま海外を走っているところが撮りたいんです」(細矢さん。以下同)

 もちろん、そのタイミングは限られる。だから細矢さんの撮影旅行は一般的な“撮り鉄”の動き方とはだいぶ異なる。

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