ビジネス

【ドル円週間見通し】米財務長官のドル安容認発言の影響残る

ムニューシン財務長官のドル安容認発言の影響は大きい

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が2月5日~2月9日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円は上げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)が1月30-31日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ継続の方針を堅持したことから、3月利上げを見込んだドル買いが入りやすい見通し。ただ、ムニューシン米財務長官のドル安容認発言の影響が残っていることから、積極的なドル買いは手控えられそうだ。

 FRBは政策金利を市場の想定通り1.00-1.25%に据え置きを決め、FOMC会合後の声明では金利引き上げを継続しても景気は緩やかな拡大が続き、インフレに関しても上昇の見通しを示している。FRBが利上げ継続の方針を堅持したことで、投機的なドル売りはやや縮小するとみられる。

 ただ、「強いドルを支持する」としてきたムニューシン財務長官のドル安容認発言は市場参加者へのインパクトが大きく、引き続きドル買いを弱める可能性がある。また、ニュージーランド、オーストラリア、英国の中央銀行による政策決定が注目される。政策金利はいずれも据え置きの見通しだが、将来的な利上げに前向きならNZドル、豪ドル、ポンドは米ドルに対して強含むことが予想される。そして、この動きはドル・円の値動きにも影響を与える可能性がある。

【米・1月ISM非製造業景況指数】(5日発表予定)
 5日発表の米1月ISM非製造業景況指数は56.5と、12月実績の56.0を上回る見通し。10-12月期国内総生産(GDP)速報値の伸びは鈍化したものの、個人消費の強さが示された。非製造業の景況指数が堅調なら、個人消費の拡大基調は維持されそうだ。

【米・前週分新規失業保険申請件数】(8日発表予定)
 8日発表の前週分新規失業保険申請件数は、低下傾向を維持し雇用情勢の改善が示されれば3月追加利上げ観測を支援しそうだ。先月は21万人台まで減少するなど歴史的な低水準で、完全雇用を裏付けるだろう。

 2月5日-9日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

トピックス

なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン