スーパーやコンビニで陳列されている食品のパッケージの表側には、「すっきりした甘さ」「ほどよい甘さ」といった魅力的なキャッチコピーが並んでいる。
アメリカで食生活と病気の関係性について研究する医師の大西睦子さんは、「これらの文言にはとりわけ注意が必要」と言う。
「このようなキャッチコピーは“製造者の考え”を示したもので、法的な規制はありません。『ほどよい甘さ』とアピールした食品や飲料が、実際には結構な糖分を含んでいることもあるのです」(大西さん)
それでは、私たちはどこを見て食品の正しい情報を見極めればいいのか。
「ずばり、“裏側”です。キャッチコピーには、耳に心地よい言葉が並びますが、裏側の食品表示には定められたきまりがある。ですから、裏側の食品表示をしっかり確認して」(消費者問題研究所代表の垣田達哉さん)
中でも特にしっかり確認すべきなのは、「原材料名」の部分。
「原材料名は、その食品に使用されている量が多いものから順に表示されるきまりになっています。また、覚えておきたいのは“スラッシュルール”。原材料と添加物の境は『/』を使って区切られているのです」(垣田さん)
たとえば、ある“菓子パン”でいうと、「/」以後に表示されるグリシン、ソルビトール、酢酸Na、加工でん粉、リゾチームなどが、食品添加物にあたる。もし、同じような食品で迷った場合、「/」以後を見比べれば、添加物の多寡がわかることを知っておきたい。
※女性セブン2019年1月3・10日号