スポーツ

ラグビーW杯 ニワカはニワカなりに激戦を満喫する方法

予選突破の期待がかかる

 桜のジャージに胸を躍らせている人も多いはず。一生に一度の戦い、造詣が深くなければ楽しめないわけではない。コラムニストの石原壮一郎氏が指南する。

 * * *
 ラグビーワールドカップが日本にやってきました! ヤーヤーヤー! 連日、肉弾相打つ激戦が繰り広げられています。会社でも居酒屋でも家庭でも、たくさんのニワカファンが声援を送り、もっともらしい見解を熱く語っています。なんて素晴らしいのでしょう。ニワカを巻き込んでこそ、ニワカも楽しめてこそのワールドカップです。

 せっかくのチャンスですから、ニワカはニワカなりにワールドカップを満喫したいところ。ニワカのひとりとして、世界のトッププレイヤーたちに敬意を表しつつ、ニワカとしての美しいあり方を探ってみたいと思います。

●ニワカのあり方その1「スタンダードにワールドカップを楽しむ」

 もっともお手軽で手堅いのは、四の五の言わずに日本代表チームを力いっぱい応援することです。9月20日のロシア戦に快勝し、まさに今日は世界ランキング1位のアイルランドと激突。あまりにも大きくて厚い壁ですが、たとえはね返されたとしても、果敢に立ち向かった選手たちの健闘を称えましょう。

 もしも大金星をつかんでくれたりしたら、どれだけ興奮できることか。これまでラグビーにまったく関心がなかったとしても、勝ち負けに関わらず、十分すぎるほどの感動を味わうことができます。スポーツとは、なんてありがたいのでしょう。

 10月5日にはサモア戦、10月13日にはスコットランド戦があります。予選リーグの突破を祈りつつ応援して、見事に決勝トーナメントに勝ち進んでくれたら、その嬉しさはいかばかりか。仮に残念な結果になったとしても、批判したり敗因を分析したりなんておこがましいことをする必要はありません。全力で戦った選手たちに拍手を贈って、応援できたことや自分の心の広さに深い満足感を覚えるのが、ニワカとしての楽しく美しいスタンスです。

 ラグビーでよく言われる「One for all, All for one(ワンフォーオール、オールフォーワン)」の意味やそもそもの由来、ラグビーとサッカーとでは審判に対する態度が違うことなど、ラグビーならではの「ちょっといい話」もニワカでたくさん仕入れましょう。ワールドカップの話題が出たときに「ラグビーってさあ」と披露すれば、誰もが何となく聞いたことがある定番の話だけに、いいこと言った満足感やうなづき合える連帯感を同時に味わうことができます。

 あるいは、いつもは何でも野球にたとえる癖がある人は、部下に「そこでトライを決めなきゃ」とか「スクラムを組んで押し切ろう」などと、何でもラグビーにたとえてみるといいかも。望んでいるかどうかはさておき、人のよさやお茶目さは感じ取ってもらえそうです。ただし「パスをつなぐ」だと、ラグビーなのかサッカーなのか判然としません。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン