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2020.08.26 07:00  週刊ポスト

東京の自治体境界線 狛江市に住む世田谷区民が誕生した謎

「市」に住んでいるのみ「区民」?

 税金の取り分をめぐる自治体の熾烈な争いは、境界線を挟んでしばしば巻き起こる。東京都でそうした争いが生み出したのが“狛江市に住む世田谷区民”問題だ。東京23区の電話番号の市外局番が「03」であることは知られているが、狛江市の市外局番も「03」で始まることで知られる。

 2000年、日本有数の高級住宅街である成城(世田谷区)に高級マンションが建設された時のこと。世田谷というブランド力で資産価値を高めるため、開発事業者はマンションの住所を「成城」で申請した。

 ところが、全8棟のうち6棟は世田谷区、2棟は狛江市という境界上の立地だったため、狛江市はこの申請に反対。狛江市側の2棟は全70戸で、年間約5000万円の住民税が見込めたからだ。

 2002年、全8棟の住所を「成城」にすることで合意し、これによって“狛江市に住む世田谷区民”が誕生した。

「狛江なのに世田谷区」現場付近の地図。マンション建設当初の境界線(地図製作/タナカデザイン)

※週刊ポスト2020年9月4日号

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