ひと目で「食べたい!」と思わせて、仕事帰りにパッと材料が買えるよう、時間帯まで配慮する。SNSのメリットをフル活用した、至れり尽くせりのレシピだ。
「“スーパーに立ち寄ることすら面倒”という人のために、コンビニやミニスーパーで売っている食材だけで作れるレシピを考えています。ビジュアルもあまりに“映え”すぎるとハードルが高くなるので、“彩りは万能ねぎで済ませる”など、親しみやすさも大切。冷蔵庫にある限られたストックで、毎日違う料理を簡単に作れるようにアイディアを働かせています」
めんつゆや顆粒コンソメなど、多くのバズり飯に登場するできあいの調味料は、台所に立つ以前の“めんどくささ”を払拭するのにも、一役買っていたというわけだ。料理研究家のリュウジさんが重宝するのは「焼肉のたれ」。
「焼肉のたれには、しょうゆ、みりん、酒、ごま油、砂糖にコチュジャン、おろしにんにく、おろし玉ねぎ…と、いろいろな素材が入っています。自分で再現しようとなると、大きな手間と時間がかかる。市販のものを使うだけで味つけもビシッと決まるから、使わない手はありません。
アレンジしやすいところも魅力的です。例えば、焼肉のたれとほうじ茶を1対1で割れば、甘めのそうめんつゆになります。既製品とはひと味違って、冷しゃぶなどのお肉にもよく合いますし、ラー油やおろしにんにくなどを加えた味変もしやすい」(リュウジさん)
わずか140文字にさまざまな心遣いを忍ばせて、今日もレシピがアップされるのだ。
※女性セブン2020年9月17日号