ライフ

思春期の娘はなぜ「お父さん、臭い」と言い出すのか?

『娘のトリセツ』著者の黒川伊保子氏が大人になった娘との向き合い方を解説

『娘のトリセツ』著者の黒川伊保子氏が大人になった娘との向き合い方を解説

 人工知能研究者の黒川伊保子氏がベストセラー『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』に続いて上梓した『娘のトリセツ』(小学館新書)が話題を呼んでいる。いくつになっても娘は可愛く、そして悩ましい。それはどんな家庭でも変わらない……「大人になった娘のトリセツ」を黒川氏が開講する。

 * * *
〈幼い頃は「大きくなったらパパと結婚する!」と言っていた娘が、中高生になったら「お父さんは臭い」と言い出して邪険に扱うようになり、娘が成人してもそのままギクシャクした関係が続いている人は多い〉

 思春期の娘に「お父さん、臭い」と言われて傷つく男性は多いですが、これは優秀な子孫を残すため、自分と似ていない免疫の型を持つ相手の匂いを好ましく思い、反対に免疫の型が同じ父親の匂いは臭いと感じてしまうという女性の脳に起きる現象が原因です。お父さんの責任ではないし、思春期を過ぎると落ち着いてくるので、あまり気にする必要はありません。

 ただ、思春期にはもう一つ大きな変化があります。哺乳類の雌は、生殖可能期間に入ると、脳が強い警戒モードに入ります。自分の身や子供を守らないと生殖を完遂できないので、外界からの働きかけには「これは攻撃!?」と身構え、イラつくようになるのです。

 たとえば、出かけるときに、父親から「どこへ行く?」「何時に帰る?」と聞かれただけで、「どこをフラフラほっつき歩くんだ」という攻撃の言葉に聞こえる。

 男性はこういう「いつ」「誰と」「どこへ」といった5W1Hの質問から会話を始めがちで、男性同士なら問題ないのですが、女性は「威嚇されている」と感じてしまうのです。

 それは成人でも同じです。娘が思春期の頃からずっと5W1Hの質問を続けて、いつのまにか娘との会話はなくなってしまったということはよくあります。

※週刊ポスト2020年11月20日号

関連記事

トピックス

遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン