世界的ブームとなっているジャパニーズウイスキー。その蒸溜所は、日本各地に続々と建設されている。日本初の国産ウイスキー専門店「ウイスキーブティッククロード」代表の井上祐伺氏が、数多ある国産ウイスキーから厳選した4種のウイスキーを紹介する。
●『安積 The First PEATED』(税込9900円)
福島の老舗酒造がウイスキー造りに挑戦
福島県の老舗・笹の川酒造が安積蒸溜所を建て、2016年からモルトウイスキーの製造を開始した。厚岸や静岡と同じ〝花の16年組〟だ。2019年からは発酵槽を木製に変更するなど、ウイスキー造りに力を入れている同社のシングルモルト第2弾。
●『静岡』(税込8943円)
2020年12月に初のシングルモルトをリリース
2016年に蒸溜をスタートしたガイアフロー社の静岡蒸溜所が初めて世に送り出したシングルモルト『静岡』。代表取締役の中村大航氏は林業従事者の多い地元に貢献することも目的に、発酵槽を地元の杉で造り、初溜で使われるポットスチルに直火蒸溜を採用し、薪にも杉が使われている。