誤嚥性肺炎が起きる仕組み
介護現場では食べ方にもひと工夫を加えている。
「病院や高齢者施設などでは、誤嚥を防ぐためにそうめんを2~3センチの長さに折ってから茹でて、スプーンに乗せて食べさせているケースが多いです。またはパスタのようにフォークに巻いて食べるだけでも、すするというリスクは回避できます」(平井氏)
そうめんは栄養面では偏りがちだが、介護の現場では「食べないより食べさせたほうがいい」と、平井氏は言う。
「食欲がなくてもそうめんなら食べられるというなら、誤嚥などのリスクを回避する方法を工夫しながら食べてもらいます。何より、夏の冷たいそうめんは嬉しいですよね」
※週刊ポスト2021年8月13日号