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「衰えの問題は気が短くなること」田原総一朗氏、死ぬまで現役に意欲

衰えてきたことの一番の問題点を田原総一朗氏が語る(時事通信フォト)

衰えてきたことの一番の問題点を田原総一朗氏が語る(時事通信フォト)

「みなさん、さようなら。ご機嫌よう。ご挨拶して罷り去ります。」──女流作家・佐藤愛子さんが、新著『九十八才。戦いやまず日は暮れず』でヘトヘトになる“戦いの日々”に終止符を打った。

 そんな佐藤さんに対し、“断筆撤回”を望む声もある。ジャーナリストの田原総一朗さんも大きく頷く。

「佐藤さんの凄まじさは、何でも明け透けに言ってしまうこと。例えば『お年を召してからも前向きに生きるコツを教えて下さい』と言われて、『老人に前向きもヘッタクレもない』と言い放つ。そういう姿勢が多くの読者にウケている。

 断筆宣言などせずに、死ぬまで書き続ければいいのに、というのが僕の率直な思いですが、逆に言えば改めてはっきりそう宣言するところが、佐藤さんらしいとも言える」

 佐藤さんは自身の執筆生活を〈泳ぐのをやめると死んでしまう。だから朝も晝も泳ぎつづけている〉マグロになぞらえ、こう書いている。

〈なにゆえ泳ぐのか、書くのか、いったいいつまでつづくのか。考えないわけではないのだが、考えたところでわからないので考えない〉

 田原さんが続ける。

「僕も好きなことをやっているので、仕事を続けることは何も苦ではない。それどころか、仕事を続けていなければ、とっくに死んでいたと思う。マグロが泳ぎ続けるように書き続けてきたという佐藤さんには、非常に共感しました」

 田原さんといえば9月25日放送の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)で、パネリストの発言に割って入り延々と演説し、国際政治学者の三浦瑠麗さんに「田原さん、独演会になっている」と注意される一幕が話題になった。

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