「歳をとった、衰えてきたことの一番の問題点は、気が短くなることです。三浦さんに窘められたのも、老い、衰えゆえのものだと思います。
胃腸を悪くして入院したり、耳が遠くなって補聴器のお世話になったり、しゃべる際に舌がもつれたりと、体の衰えも感じます。でも、だからこそ、さらなる挑戦意欲が湧いてくる。
僕が考える理想の死に方は、『朝まで生テレビの最中に、田原さんが静かになった。気がついたら死んでいた』というもの。死ぬ間際まで現役を続けたい。僕には“これはいよいよ引き際だな”と決断するような時期は決して訪れないと思います」(田原さん)
※週刊ポスト2021年10月15・22日号