“コント芸日本一”を決める『キングオブコント(KOC)2021』(TBS系)が10月2日に放送され、大会史上最多となる参加総数3015組の頂点に空気階段が立った。今年から即席ユニットが解禁されたり、審査員も一新されたりと、例年以上の盛り上がりを見せたが、中でも大きなインパクトを残したのが2位に入った男性ブランコだ。
結成10年目にして初の決勝進出。同期には霜降り明星やコロコロチキチキペッパーズなど、テレビで活躍する同世代がいるなかで、とことんコントを突き詰めてきた。浦井のりひろ、平井まさあきの2人が語る。
「(決勝の)10組の中ではいちばん知名度がなかったと思いますが、大会後はツイッターのフォロワー数やYouTubeのチャンネル登録者数が一気に8000人くらい増えて、こんな感じになるとは……と驚いています」(浦井)
「大会当日の現場は割と緊張感に包まれていましたね~。各コンビに密着カメラが付いて、ぼくたちにも密着が付くなんてありがたかったのですが、想像以上の密着感だったので10分くらいほんまにトイレに逃げました(笑い)」(平井)
「ぼくひとり残されてずっとカメラ向けられてて、そんなこと慣れていないので内心では『はよ帰ってきてくれ~』って」(浦井)
「本番前は普段通りに平常心でいこうと話しました。『よっしゃかますぞ!』って慣れないことをすると変なことになりそうだったので、『あとはやるだけ』という感じで挑めたのがよかったのかなと思います」(平井)
「ぼくはバチバチに緊張してましたよ」(浦井)
「1本目のネタは浦井のひとりしゃべりから始まるから、あれは緊張するわな~」(平井)
「平井がネタを書いているから、わざとそういう構成にしたんだと思います(笑い)」(浦井)
「いや、たまたまや! ぼくは場の空気感が慣れた頃に出れるのでまだ大丈夫でしたけど、ひとボケ目の反応があるまではめちゃくちゃ緊張でしたよ」(平井)
ネタ作りは平井がコントのベースやセリフを作り、稽古のなかで浦井の意見を取り入れながら肉付けしていくスタイル。コンビとしての今後の目標を聞くと、
「全国ツアーでチケットを即完させて、地方でも満席にするようなツアーをやるのが目標です! 12月には単独ライブを行うので、ぼくらがどんなコントをやるのかなど、ぼくらを知れる単独になると思います。ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです」(平井)。
「配信も行うので、ぜひ!」(浦井)
これから年末年始にかけては、お笑い芸人の露出も増える時期。彼らの名前を聞く機会は増えそうだ。
撮影/浅野剛
※女性セブン2021年10月28日号