国内

「甘利氏敗北・維新躍進」で菅義偉氏復権へ 自民党内で「再登板待望論」も

小選挙区で敗北、1か月前に就任したばかりの幹事長ポストを手放すのか

小選挙区で敗北、1か月前に就任したばかりの幹事長ポストを手放すのか

 衆議院議員総選挙は自民党が単独過半数を維持したものの、大物議員の落選が相次いだ。なかでも甘利明氏は小選挙区で敗北し、比例で復活したものの幹事長辞任の意向を伝えているという。自民党関係者は、これにより菅義偉・前首相が再浮上する可能性が出てきたと指摘する。

「菅さんは今回の総裁選で河野太郎さんを支持しましたが敗北し、同じく河野支持に回った小泉進次郎さんとともに、冷や飯を食わされることになった。一方、同じ神奈川選出の甘利さんは麻生派の跡目争いで河野さんと争っていることもあり、河野さんではなく岸田(文雄)さんを応援し、その論功行賞で幹事長の座を射止めました。これにより“神奈川のドン”の座は菅さんから甘利さんに移ったように見えましたが、今回の選挙で情勢は変わった。

 菅さんは支持率の低下で退陣に追い込まれたため、今回の選挙では苦戦が予想されましたが、自身が久々に地元・横浜入りしたこともあり、盤石の勝利を収めました。地元有権者からは、『コロナで状況が悪かっただけ』『菅さんは口下手なだけで、やるべきことはやっていた』と同情の声も上がっていた。甘利さんが幹事長になったことで、過去の金銭問題が蒸し返され批判を浴びたのとは対照的です。菅派の河野さんや進次郎さんも、党内の冷遇にもかかわらず圧勝した。少なくとも神奈川県内においては、菅さんと甘利さんのパワーバランスが再逆転するでしょう」

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン