各地で行なわれるシニアの陸上競技大会では、65歳以降でも100mを10秒台前半で駆け抜ける選手は珍しくない。ウエイトリフティング競技では、ベンチプレスで100kg超を持ち上げる猛者もいる。そうした「シニアアスリート」の多くは、肉体的に鍛えられていることに加え、外見も若々しいのが特徴だ。
では、トレーニングを始める場合はどのような点に注意が必要か。
「最初からハードなトレーニングはケガに繋がるので厳禁です。筋肉を鍛える基本はウォーキングですが、10回×3セット程度のスクワットも効果的。また『ジグリング運動』という、いわゆる“貧乏ゆすり”もトレーニングになる。3分間で20分のウォーキングと同等の効果があるとされており、股関節や膝の痛みを抱えている人に向いています」(石原医師)
今や、「体力の限界」は“死語”となりつつあるようだ。