基準値があることで病気のリスクを体感できるし、健康管理の目標にもなる。ただし、数値に固執しては逆効果だと、東海大学医学部付属東京病院院長の西崎泰弘医師は言う。
「健康診断の数値は目指すべき指標であってその範囲に必ず入れなければいけないというものではありません。気にしすぎてストレスになっては意味がないし、歳を取るほど基準からはずれていくもので、高齢者が無理な食事制限をすると筋肉量が減り、サルコペニアからロコモやフレイルになって逆効果のこともある」
健康診断の結果を活用できるかどうかは私たち次第だ。
※週刊ポスト2022年1月1・7日号