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バヌアツ在住の相川梨絵アナ トンガ噴火の瞬間は「バン、バンと音がした」

会見で司会を担当した相川梨絵アナ(2009年撮影)

会見で司会を担当した相川梨絵アナ(2009年撮影)

 南太平洋のトンガ諸島の沖合で1月15日午後1時すぎ(日本時間)に発生した海底火山の噴火は、「1000年に1度」といわれる大規模なもので、トンガや周辺諸国だけでなく、日本や米国などにまで津波が押し寄せた。約8000km離れた日本でも津波警報が発令される事態が注目を集めたが、距離的にトンガにより近い南太平洋の島国では、さらに大きな衝撃を持って受け止められていた。

 トンガから約2000kmの位置にあるバヌアツ共和国では1.4mの津波が観測された。

「空からバン!バン!と大きな音が聞こえたので、主人と『雷かな?』と話していました」

 噴火の瞬間をこう振り返るのは、元フリーアナウンサーの相川梨絵さん(44)だ。相川さんは2000年に滝川クリステル(44)らと同期で共同テレビに入社、すぐにフジテレビへ出向すると『笑っていいとも!』などに出演し、2006年に退社した。その後はフリーアナとして活動し、2012年に4歳年上のバヌアツ在住の日本人ツアーガイドの男性と結婚。それを機に現地に移住し、バヌアツ親善大使にも任命された。

 いまもバヌアツに住む相川さんに聞いた。

「普段はバヌアツ共和国の首都・ポートビラに住んでいるのですが、この時はサント島というところにいました。噴火の時はちょうど夫と食事をしていました。夫とは雷でなければ、バヌアツにあるアンバエ島も現在火山活動が活発なので『噴火したのかな?』と話していましたが、まさかトンガだとは思いませんでした」

 事態の深刻さに気づいたのは、ポートビラに住む知人たちからのメールだったという。

「友人から『トンガで津波があったのでバヌアツにも来るかもしれない』、『高いところに逃げて』という連絡をもらったんです。そこからは大慌てでした。私がいるサント島はまだ時間的に余裕がありましたが、海辺に住む友人たちに避難するよう連絡しました。政府はかなり時間が経ってから、やっと避難警報を発令しました」

 普段住んでいるポートビラのアパートでも、噴火が起きた日は住民全員が高台のホテルに避難したという。さらに相川さんは自然の怖さを目の当たりにしたという。

「私の家の前も石垣を乗り越えて、母屋の前にある庭の芝生のところまで津波が来ていました。海沿いの街も浸水していましたが、SNSにアップされた写真などを見る限り、津波による大きな被害は避けられたようです。また噴火した翌日の空は一面、見たこともない不気味な雲で覆われていました。バヌアツも最近、いくつかの火山活動が盛んになってきているのでしばらく注意したいと思います」

 バヌアツでは警報が解除され、「日常が戻り始めた」(相川さん)というが、今後もより一層の警戒が必要になりそうだ。

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