氷川と親交の深い音楽評論家の湯川れい子さんは、彼の心情をこう代弁する。
「活動休止についてはかねてから相談を受けていました。このコロナ禍で彼は想像を絶するほど疲弊していましたから。舞台やコンサートは彼が感染したら、スタッフも関係者も仕事がゼロになる。人一倍責任感の強い彼は外食もせず、家に誰もいれない孤独な生活を続けてきた。
その間もテレビやラジオの収録があり、レコーディングもあってまったく休めない日々が続く。もうパンク寸前でした。自分を保つため活動休止のためにあらゆる準備をして関係各所と調整し、ようやくその段取りが整ったということです。
休みの間、どう過ごすのかは聞いていませんが、イタリアのミラノやアメリカのロサンゼルスが好きなので、コロナが落ちついたら行くかもしれませんね。いまは恋人の影もないですし、当面は愛犬とゆっくりするつもりなんだと思いますよ」
氷川の知人は来年以降の氷川についてこう話す。
「よく“誰も知らない国に行きたい”と言っていました。あれだけの有名人は日本だとゆっくり休むのも一苦労です。欧米には性別にとらわれず、個人を尊重する文化が根付いた国もありますから。理想の自分になるために、どんどん変化を受け入れていくつもりだと思いますよ」
徹底的に自分らしく──その思いを実現するため、氷川のラストスパートが始まった。
※女性セブン2022年2月10日号