右足首の状態が懸念される

札幌が招致する五輪出場に関しても「ぼくも出たいです(笑い)」と書いた羽生選手(写真は2021年11月)

 その後、鍵山は「あの言葉をかけられた以降から、自分のネガティブな気持ちっていうのが一切なくなって」と語っている。北京五輪では、鍵山が銀メダル、宇野昌磨(24才)が銅メダルに輝き、成績だけを見れば世代交代が実現したとみることも可能だ。

「羽生選手は今後どうしていくのが最善なのかを、滑りながら模索している最中なのではないでしょうか。後輩たちに自分の背中を見せたいという思いと、自分ではない誰かにスターになってもらいたいという願いが交錯しているのだと思います。

 また彼は“仙台にアイスリンクをつくりたい”“将来は仙台を拠点に、後進の指導に当たりたい”という希望を持っていると聞いています。地元・仙台に直接的なお礼がしたい、そのためには何がいちばんいいのかということも考えていると思います」(地元のスケート関係者)

 羽生は3月4日、北京五輪のTEAM JAPANのツイッターに登場し、札幌市が招致する2030年冬季五輪へ向け、メッセージを送った。

「8年後に札幌でオリンピックの開催が決まったら、そうですね、やっぱりフィギュアスケートの選手の皆さんが最高の演技をしてほしいですし、ぼくも出たいです(笑い)。ふふふふふ」

 羽生の視線はもっとずっと先を見据えているのかもしれない──。

※女性セブン2022年3月24日号

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