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カブス入り鈴木誠也を待ち受ける、ダルをコキ下ろした「毒舌地元メディア」

鈴木誠也は地元メディアやファンからの“洗礼”に耐えられるか(写真/共同通信社)

鈴木誠也は地元メディアやファンからの“洗礼”に耐えられるか(写真/共同通信社)

 3月18日、ポスティングシステムでカブスと5年契約を結んだことを発表した元広島の鈴木誠也外野手(27)。日本人野手最高額となる約101億円での契約を勝ち取り、入団会見では「全てがよすぎて家で涙するくらい」と語るなど、待遇に感激しきりの様子だ。

 しかし米国在住記者は、ある懸念を口にする。

「地元メディアやファンからの“洗礼”に耐えられるかどうか。カブスはアメリカ第3の都市・シカゴの熱狂的ファンを抱えており、メディアを含めて期待した活躍ができなかった時のバッシングは苛烈を極めます。シカゴ出身のデーブ・スペクター氏は『カブスファンは阪神ファンと同じ』と表現しています」

 過去には2008~2011年に福留孝介(44・現中日)が、2018~2020年にダルビッシュ有(35・現パドレス)がカブスでプレーしたが、シカゴの地元紙『シカゴ・トリビューン』の論調は厳しいものだった。スポーツジャーナリストの出村義和氏が振り返る。

「『年俸に見合った活躍ができるか』をトコトン重視されます。福留は高年俸ながら期待を裏切ってしまったので、『年俸16億円のフクドメ、今日は3打数0安打』といった嫌味な記事が当時は連日続きました。

 ダルビッシュがツイッター上でファンと舌戦を繰り広げた時も、『大リーガーがカリカリするのは愚かだ、投球に集中してくれ』と批判する。ひいきの引き倒しのようなことが起こりやすい」

 そんななか、気になるのは鈴木の繊細なメンタルだ。

 鈴木は野次を気にするタイプ。今年1月にはインスタグラムに〈カープファンの野次やばいから、アメリカの野次なんてなんともないと思います笑(中略)でも今だから言いますけど、少しムカついてました笑あっ少しじゃないや【めちゃくちゃ】です!〉と綴った。

「球場でしつこく声をかけるファンに『うるせえ!』と返すこともありました」(スポーツ紙記者)

 出村氏が語る。

「松井秀喜が本拠地デビュー戦で満塁弾を放ちファンに認められたように、鈴木も開幕後数試合で試合を決める一打を放てるかがカギになるでしょう」

 勝負強い打撃で現地メディアの心を掴めるか。

※週刊ポスト2022年4月8・15日号

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