気象病に負けない体を作る習慣は?

気象病に負けない体を作る習慣は?

「気象病は自律神経である副交感神経と交感神経のバランスが崩れることで起きるため、まず推奨したいのは、自律神経を鍛えること。特に最近、コロナ禍でのステイホームによる生活習慣の乱れやストレスで、自律神経が弱っている人が多いと感じます」

 自律神経を鍛えるために肝要なのは、生活にメリハリをつけて、副交感神経と交感神経をバランスよく働かせること。

「日中は交感神経を優位に働かせるために、太陽の光を浴びて、散歩などで体を動かします。ロック音楽のようにテンポが速い曲を聴いたり、スリルが味わえるサスペンスやホラー映画を見るのもおすすめです。反対に、夜になったら副交感神経を優位にするためにリラックスしてください。疲れている日こそお風呂に入って温まりましょう」

 ただし、リラックスのしすぎは禁物だ。

「コロナ禍の影響で家にいる時間が長い人は、副交感神経が優位になりすぎていて、気象の変化にも影響を受けやすい。最近はよく“リラックスしよう”といわれますが、休みすぎるとかえって疲れやすくなったり、うつ状態になりやすくなります。毎日30分でも、外に出て散歩する習慣をつけてください」

 散歩のほか、定期的に運動をして汗をかくことも習慣づけたい。

「汗は老廃物を出すとともに、体から熱を逃がして温度調整をする働きがある。しっかり汗が出るのは自律神経がきちんとしているサインです。汗をかかない生活をしていると必要に応じて汗が出にくくなり、体温調整もしづらくなる。熱中症のリスクも上がります」

 家事や仕事で忙しく、運動する時間を取ることが難しければ、日常生活で呼吸を意識する「呼吸運動」を取り入れてほしい。

「肩や首、肩甲骨まわりを動かしながら深い呼吸をすることで、自律神経を整えることができます」

 運動や呼吸が実践できたら、規則正しい食生活にも取り組んでみてほしい。

「毎日決まった時間に起きて食事を摂ることも自律神経の強化につながります。また、頭痛や肩こりをはじめとした気象病の症状の多くは血流が滞ることで悪化します。血管を強くするアスパラガスやほうれん草、血流を改善させる玉ねぎや青魚などを積極的に摂ってほしい」

※女性セブン2022年6月16日号

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