日本とは異なるカリフォルニアの田園風景──ここで育つカルローズは「カリフォルニアのバラ」の意。吉野家は2012年~など、何回か使用した時期があった(写真はUSAライス連合会HPより)
吉野家を運営する吉野家HDの広報IR担当に、切り替えの目的を聞いた。
「国産米にこだわっているわけではありません。安定した調達ができることを前提に調整していく過程で、ブレンドして使用していたカルローズをやめ、国産米を使用することになりました。今後、状況によって、国産米ではなくなることも考えられますが、現時点では未定です。お米の銘柄や産地、ブレンド比率などは開示しておりません。おかわり自由の『定食』など全てのメニューで、国産のお米をお楽しみいただけます」
吉野家に限らず、外食産業や食品メーカーでは食材を国産に切り替える動きが相次いでいる。世界的な原料高やサプライチェーンの混乱は、食卓にも変化をもたらすことになりそうだ。