国内

性的暴行で逮捕の同志社大4人、飲食店からは憤りの声 「なぜ13年前の集団暴行の反省が活かされなかったのか」

犯行に加わった容疑者ら(アメフト部HPより)

犯行に加わった容疑者ら(アメフト部HPより)

 泥酔させた20歳の女子大生に性的暴行を加えたとして同志社大アメフト部の4年生4人が準強制性交の疑いで京都府警に逮捕された事件。今年5月、京都市内のバーで偶然居合わせた女子大生に酒を飲ませて泥酔させ、タクシーに乗せて容疑者の自宅に連れ込み性的暴行を加えたという容疑だ。エリート大学の名門部の選手による事件は世間に大きな波紋を広げている。4人が利用したバーがある繁華街の関係者からは憤りの声が聞こえる。

 逮捕されたのは同志社大アメフト部「ワイルドローバー」に所属する片井裕貴容疑者(21)、山田悠護容疑者(21)、濱田健容疑者(22)、牧野稜容疑者(21)の4人。性的暴行が行なわれたのは午前4時過ぎだった。

「4人は女性との性行為は認めているものの一部『女性と認識の違いがあった』という供述をしています。しかし、片井容疑者宅の付近に設置された防犯カメラには、自力で歩けないほど酔った女性を4人が抱きかかえて部屋に連れ込む様子も写っています。バーでは3時間以上にわたって酒を飲ませていたので、女性が正常な判断ができた可能性は低いのではないか」(全国紙社会部記者)

 犯行当日、4人が女性に声をかけたバーは京都市河原町の繁華街にある店と見られている。隣に位置する木屋町とともに鴨川に近く、「河原町・木屋町エリア」は昼夜を問わず、大学生をはじめとした若者で賑わっている。現地を取材すると、居酒屋やバーで酒を楽しむ若者が至る所で見受けられた。

 このエリアでバーを営む40代経営者は「報道を見たときは正直、“またか”と頭を抱えました」という。

「2009年、京都教育大のアメフト部や陸上部などの学生6人がコンパに参加した女子大生への集団準強姦容疑で逮捕される事件がありました(その後、示談により不起訴処分)が、河原町・木屋町エリアの居酒屋で起きた事件でした。この事件では一部店内での行為もあったため、報道でボカシが入っていたものの外観からお店が特定され、周囲の店まで客足に大きな影響がでた。

 事件以降、このエリアの一部の飲食店ではコンパや合コンなど若者が集団で利用する場合、個室なら店員が定期的に様子を確認するなどして、行き過ぎた行為や飲酒の強要などに注意を払ってきていた。再発防止のため、地道な努力をしていたんです。

 今回、逮捕された4人と被害女性はバーの店内で知り合ったと報じられています。店内はそう広くないはずだから、なぜ店員も注意できなかったのか。これまでこのエリアの飲食店関係者たちが積み重ねてきた努力を踏みにじられた気持ちです」

 

片井容疑者(アメフト部HPより)

片井容疑者(アメフト部HPより)

牧野容疑者(アメフト部HPより)

牧野容疑者(アメフト部HPより)

濱田容疑者(アメフト部HPより)

濱田容疑者(アメフト部HPより)

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
【仕事こそ人生でも最後は妻と…】小倉智昭さん、40年以上連れ添った夫婦の“心地よい距離感” 約1年前から別居も“夫婦のしあわせな日々”が再スタートしていた
女性セブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン